「こころの歌づくり」の始めに |
大好評のテレビ番組「はじめてのお使い」をご存知ですか?3・4才くらいの子供が、お母さんから初めてのお使いをたのまれます。大抵の場合、泣きじゃくり、激しく拒絶するのですが、結局は引き受けて、多くの困難を乗り越えて達成する、その姿を克明に記録した番組です。この中で、お使いに出発した主人公が、自分を励ます歌を 「ママの おちゅかいがんばじゅろ! リカちゃん(妹です)といっちょにがんばじゅろ!!」などと歌います。なんと彼は<即興的に作詞・作曲し歌っている>のです!
人生経験を重ねた「あなた」に出来ないわけがありません!!
しかし、現実には「え、作詞・作曲ですか?絶対無理ですよ!第一、楽譜なんて解らないし、楽器も弾けないし・・」音楽学校出身の先生も「え?ダメですよ。私、作曲法とか、やってないし」・・・ここに大きい誤解があるのです。
筆者の地元山口市を始め全国的に展開された「ふたりでつくろ/だれでもできるこころの歌」は、人はだれでも自身の想いを歌に託して表現できることをコンセプトに開講された講座です。今まで、この講座に参加してくださった大勢の皆さん、8才から76才までの皆さん全員が素敵な「こころの歌」を創ってくださいました。彼らの殆どは楽譜が読めない、楽器が弾けない皆さんです。この<こころの歌創作教室>をネット上で展開するのは初めてですが、「歌を口ずさめる方なら、誰でも必ず完成する」ことをお約束します。
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あなたの「想い」を「理解し共感してもらう」歌づくりの手順 |
こころを伝える歌を創り、他者に聴いていただくためには、@伝えたい想いをことば<歌詞>にし、これに<メロディ>を付ける、Aこの歌を「記録」し「伴奏」を付けます。さらに「歌手が歌い発表する」「それをCDに記録する」などと進みます。このAは専門分野の知識と技術が必要であり、今回の創作教室では触れません。先のお楽しみです。あなたは「歌詞をつくり」「メロディを付ける」わけですが、その手順を説明しましょう。
今、次のような歌詞が出来上がったものとしましょう。※「歌詞の作り方」は後の回で説明します。
あなたは どんな 夢をみますか
わたしは あなたの 夢をみました
@まず あなたは を口ずさみ、メロディを付けます。※メロディの作り方は後の回で説明します。
A納得できる あなたは が出来たら あなたは どんな と続けてみます。
B納得できる あなたは どんな が出来たら 夢をみますか と続けてみます。
C納得できる あなたは どんな 夢をみますか まで出来たら、忘れてしまうことのないよう録音します。
D録音を聴いて、OK!だと想ったら、同じ要領で わたしは あなたの 夢をみました に進みます。
Eこうして一番全部が出来たら、一番全体を歌って録音し、できるだけ客観的に聴いてみます。
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さあ、それでは次のボタンをクリックし、歌を聴いてください。何と歌っているか解りますか?
どうですか? では次をクリックし、歌を聴いてください。
赤ちゃん わらってる
ですね。実は一つ目も、同じ歌詞なんです。ところが、一つ目は
あ、母ちゃんは らってる
と聴こえませんでしたか?
メロディの「音の高さ」の変化と「音の長さ」によっては、言葉の意味が変わったり、意味不明になったりするわけです。詳しくは後日、お話しますね。
それでは、本講座1回目の最後に、これまで創られた「こころの歌」の中のひとつを紹介しましょう。いずみちゃんとお母さんが創った歌<いつも>です。歌もふたりで歌っています。録音当時はまだ2年生の〈いずみ〉ちゃん。録音用のマイクに身長が届かず、一生懸命つま先だって歌っていますが、途中疲れて・・互いを想う気持ちがしみじみ伝わってくる素敵な曲です。
「いつも」作詞・作曲:いずみちゃんとお母さん
※本講座で使用される音楽は、すべて著者の監修により録音・編集されたものです。
※楽曲の著作権は、著者、および、作詞者・作曲者が有します。無断で使用することはできません。
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第1回目はいかがでしたか。
次回をお楽しみに。
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